三山禅定は立山に続いて白山に登拝というスケジュールにて仕えました
6日の早朝に立山をお参りして下山、閻魔堂にて御座を修してから一路白山へ
まずは里宮の白山比め神社を参拝
ここには荒御魂であるかわすそん様を拝礼
時間がおしていたので、眷属の社である金剣宮(こんけんぐう)は遥拝して市ノ瀬にある永井旅館へ
ここから別当出合まではマイカー規制のためバスになります
温泉に入って一息ついていよいよ翌日の白山に備えます
白山は泰澄禅師が白山妙理大菩薩の御告げを受けて開山した山で、九頭竜川や手取川などの氾濫と豊穣をもたらす神として崇拝されていました
「白山の 松の木陰にかくろいて 安らに住める 雷の鳥かな」
は御嶽山に伝わる神歌ですが、本来は白山の歌であります
翌7日は6時20分のバスで別当出合へ
同乗の登山の方が、「雨が降ったらどうするんです?」
「もちろん、カッパを着ますよ」
「いや~修行されてるからバリアみたいに雨に当らないのかと思いました」
なんて笑い話をしていたのですが、本当にそのように御守護して頂きました
午前7時頃から登拝開始 空は曇りで室堂まで6時間、6kmの距離です
雨を覚悟していましたが、カッパは念のため着るものの、すぐに乾くほどの雨粒で昼過ぎに室堂に到着
小屋に入ってしばらくすると、バケツをひっくり返したような土砂降りに
以後、入ってくる登山客は本当にずぶぬれで、乾燥室もカッパで一杯でしたが、我々のカッパは全く濡れていなかったほどでした
昼食を取って様子を見ていると雨も小降りになったのですが、雷が鳴り出したので小屋の前にある遥拝殿にて祈祷を致しました
頂上はあきらめていたところ、御祈祷が終わって外に出ると、雷も雨も止んでいました
これなら!!と頂上へ
無事に頂上を拝し、白山妙理大菩薩の御降臨を頂き、有難い思い一杯に室堂に帰着
お祝いの一献を神様がお許し下さったので、ありがたい久しぶりの御神酒を頂戴致しました
すると、雨と雲にかかった御前が峰が全容をお見せ下さり、周りの山々もその姿を見せて下さったのは、本当に神様の受け引きありと感謝申し上げました
翌8日は勝山市へ出て、泰澄禅師が初めて白山の神と出会った平泉寺白山神社へ
かつては白山は越前平泉寺の持ち物であり、平泉寺からの道が最初の登拝道でした
最盛期には六千もの坊が立ち並び、一大宗教都市であった平泉寺も一向一揆と廃仏毀釈で今は苔むした姿を残すのみでした
平泉寺を最後に無事三山禅定の大行を満行出来ました
この功徳は神さまの前に捧げてきましたので、神様の御心のままに御利益を授けて下さると思います 拝
以下写真